トランプ氏、放送禁止語を交えイランに強い脅し ホルムズ海峡開放の期限を7日夜に

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画像説明, イスラエルはここ数日、イランの民間インフラを攻撃している(イラン・フーゼスターン州のマフシャール石油化学地区)
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(注意:この記事には強い罵倒表現が含まれます)

アメリカのドナルド・トランプ大統領は5日、イランが7日夜までにホルムズ海峡をすべての船舶に再開放しなければ同国の発電所と橋を破壊すると、放送禁止語を交えながら自分のソーシャルメディアで脅した。インフラの破壊を脅し、強い罵倒表現で最後通告を突き付けた格好だが、イランはこれを「救いようのない、不安にかられ、愚かな」発言だと嘲笑した。トランプ氏は一方で、イランとの間で合意が成立する「可能性は高い」との見方も米メディアで示した。

トランプ氏は自分のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、「火曜日にはイランに、『発電所の日』と『橋の日』がまとめてやってくる。またとないことになるぞ!!! くそったれな(ホルムズ)海峡を開けろ、狂った野郎ども(Open the Fuckin' Strait, you crazy bastards)、さもないと地獄で暮らすことになるぞ――見てろよ!」と書いた(太文字は原文では大文字)。アメリカではドラマなどの例外を除き、通常は放送局が消音などの措置を取る、俗に「Fワード」と呼ばれる卑語を強調語として使っている。

続けてトランプ氏は、「アッラーに栄光あれ。ドナルド・J・トランプ大統領」と結んだ。

トランプ氏はこれまでも、「地獄」を解き放つとイランを脅しており、それを繰り返す内容だった。

トランプ氏はその後、米FOXニュースで、イランとの間で戦争終結の合意が6日に成立する「可能性は高い」と述べた。同時に、合意が素早く成立しない場合に備え、「すべてを吹き飛ばして石油を手に入れる」ことも検討しているとした。

さらにその後も、「火曜日、東部時間午後8時!」とソーシャルメディアに投稿。イランへの攻撃停止を米東部時間7日午後8時(日本時間8日午前9時)まで延長することを示唆した。

イランはホルムズ海峡において、船の航行を著しく妨害している。同海峡は通常は世界の石油・ガスの約2割が通過する重要な海上輸送路。このため世界中で原油価格が急騰し、インフレ加速の懸念が高まっている。

この事態を受け、トランプ氏は3月21日、ホルムズ海峡を48時間以内に「完全開放」しなければイランの発電所を「壊滅」させると脅迫。その2日後には、攻撃を同28日まで5日間延期したと発表した。その日が近づくと、トランプ氏は再び、攻撃を4月6日午後8時(日本時間7日午前9時)まで延期すると表明。これまでたびたび、海峡開放の期限を先延ばしにしてきた。

一方、イランの中央軍司令部のアリ・アブドルラヒ・アリアバディ将軍は、トランプ氏のこの日の脅しを「救いようがなく、不安にかられ、取り乱した、愚かな行動」と論評。「地獄の門」が、トランプ氏に向けて開かれると付け加えた。

一連の投稿に先立ちトランプ氏は、イラン上空で3日に撃墜された米戦闘機F-15の乗員のうち、救出活動が続いていた2人目が無事救出されたと明らかにした

アメリカとイランはともに、イラン南西部の山岳地帯で米空軍士官の行方を懸命に捜索していた。撃墜されたF-15には2人が乗っていたが、パイロットは撃墜直後に救出されていた。

双方の攻撃続く

こうしたなか、イスラエルはイランの民間インフラ施設を攻撃し続けている。4日にはイランの石油化学施設を攻撃した。イスラエルの防衛当局によると、同国は今週もイランのエネルギー施設へのさらなる攻撃を予定しており、アメリカの承認を待っている状態だという。

アメリカとイスラエルの共同攻撃は5日、イラン南西部のカセム・ソレイマニ国際空港も対象とした。

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画像説明, イスラエル・ハイファではミサイル攻撃で4人が負傷した

一方、イランも、イスラエルや湾岸地域のアメリカの同盟国に対し、ドローンやミサイルを発射し続けている。

イスラエル・ハイファ市では5日、住宅ビルに弾道ミサイルが直撃し、4人が負傷した。

アラブ首長国連邦は同日、ボルージュ石油化学施設にイランのミサイルの破片が落下し、火災が発生したと発表した。

クウェートは、イランのドローン攻撃で石油と石油化学の施設が深刻な被害を受けたとした。

バーレーンでも、工業施設や燃料プラントが攻撃された。