自動運転タクシー100台以上が路上で停止、システム故障か 中国・武漢

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中国・武漢市で3月31日、自動運転タクシーが少なくとも100台以上、相次いで走行中に動かなくなった。システムの故障とみられる。これを受け、無人車両の安全性をめぐる議論が再燃している。
地元警察によると、初期調査では、複数の車が「システム不良」が原因で道路の真ん中で停止したことが示されたという。
ソーシャルメディアに投稿された、当時の様子を捉えた動画の中には、高速道路で衝突事故が起きたように見えるものもある。しかし警察は、負傷者は報告されておらず、乗客は安全に車外へ避難したとしている。
システム不良を起こしたとみられるのは、中国のIT大手、百度(バイドゥ)が運営する自動運転タクシーサービス「アポロ・ゴー」(Apollo Go)。
百度はコメントの要請に即座に応じなかった。
警察は中国のソーシャルメディア「微博(ウェイボ)」に投稿した声明で、事故原因に関する調査を継続中だと説明した。
百度は「アポロ・ゴー」を、中国を中心に世界数十都市で展開している。
2025年12月には、ライドシェアリング・アプリ「ウーバー」と「リフト」が百度と提携し、イギリスでのアポロ・ゴー車両の試験走行を行うと発表した。2026年中の試験開始を目指している。
ただし、ウーバーとリフトは、試験走行を開始する前に規制当局の承認を得る必要がある。

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英ユニヴァーシティ・コレッジ・ロンドン(UCL)の科学技術政策学教授ジャック・スティルゴー氏は、自動運転技術は人間のドライバーよりも「平均的には安全かもしれない」としつつ、今回の出来事は「全く新しいかたちで問題が生じ得る」ことを示したと指摘する。
「この技術について適切な選択をするには、全く新しい種類のリスクを理解する必要がある」と、スティルゴー氏はBBCニュースに述べた。
自動運転車が技術的な問題に直面したのは今回が初めてではない。
2025年12月には、米サンフランシスコで起きた大規模停電により、自動運転タクシー「ウェイモ」の車両が市内各地で動かなくなり、大規模な交通渋滞を引き起こした。
同年8月には、中国・重慶で乗客を乗せたアポロ・ゴーのロボタクシーが、工事現場の穴に転落する事故が起きている。











