ロシアとウクライナ、一時停戦で合意 正教会の復活祭に合わせ11日からの週末

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画像説明, ウクライナ正教会のエピファニー首座主教(手前)が、最前線で戦うウクライナ兵に届けられる復活祭のケーキを祝福した(9日、キーウ)
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サラ・レインズフォード東欧特派員(キーウ)

ロシアとウクライナは9日、正教会の復活祭に合わせた停戦に合意した。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、今週末にロシア軍に対し「全方向で」停戦するよう命じたと述べた。

プーチン氏の声明は、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が繰り返し停戦を呼びかけ、ロシアに無視され続けた末に出された。

プーチン氏は、モスクワ時間の4月11日午後4時から復活祭当日の12日まで停戦すると発表。ウクライナがロシアの「模範に従う」ことを期待すると付け加えた。

また、自軍に対し、「起こり得る敵の挑発」やいかなる「攻撃的行動」にも迎撃できるよう備えるよう命じた。

ロシアのこの口調と主導権を奪おうとする姿勢は、ウクライナ側の反感を招くだろう。

しかしゼレンスキー氏はすぐにXに投稿し、ウクライナは「対称的な措置を取る用意がある」と述べた。

「人々には、脅威のない復活祭と、平和に向けた実質的な前進が必要だ」とゼレンスキー氏は書き、「ロシアには、復活祭後も攻撃に戻らない機会がある」とも述べた。

今週初め、ゼレンスキー氏は、復活祭の週末の停戦案を第一歩としてロシアに伝えるよう、アメリカに要請したと述べていた。

戦闘が一時でも収まれば、ウクライナ東部の長大な前線に展開する兵士たちからは歓迎されるだろう。兵士たちは攻撃用ドローンによって絶え間なく追い立てられている。

また、ウクライナ各地の人々が一息つくことも可能になる。空襲警報は日常の一部となっており、ロシアのミサイルやドローンが民間人を殺傷し続けている。

つい最近も、南東部ニコポリでドローンがバスを攻撃し、複数人が殺害された。首都キーウの西に位置するジトーミルでは、女性1人が自宅そばに着弾したミサイルによって殺された。

週末の停戦が発表された直後、キーウでは再び空襲警報が鳴った。

ウクライナもまた、ロシアに対するドローン攻撃を強化しており、特にエネルギー輸出関連の施設などを標的にした激しい一連の攻撃を行っている。ロシア側は、住宅も被害を受けたとしている。

この停戦が11日に実際に発効したとしても、ウクライナの人々は、それが維持されるか懐疑的になるだろう。

ロシアは先に、厳冬期にウクライナの発電所を破壊した攻撃を停止する「エネルギー停戦」を呼びかけたと主張したが、この中断は、次の大規模攻撃に向けてミサイルを準備するのに十分な期間しか続かなかった。

ロシアは昨年5月にも、ナチス・ドイツに対するソ連の戦勝80周年を記念して、一方的な戦闘停止を宣言した。この時、ウクライナは数百件の停戦違反を確認した。

ウクライナが真に求め、繰り返し提案してきたのは、ロシアによる侵攻を最終的に終わらせるための交渉に向けた第一歩としての、完全で安定した停戦だ。

しかしロシアは、まず和平合意に同意する必要があると主張している。これに対しウクライナは、ロシアは戦闘終結に本気ではないとの非難を強めている。

アメリカが仲介役を務め、これまでに数回の協議が行われてきたが、ドナルド・トランプ米大統領が中東に関心を移して以降、このプロセスは停滞している。