ニュージーランド北島で豪雨、洪水や土砂崩れ 首都に非常事態宣言

画像提供, Porirua City Council
ニュージーランドの北島が、20日未明にかけて豪雨に見舞われ、鉄砲水が発生した。首都ウェリントンでは非常事態が発令された。
オンラインで共有された映像には、水没した車両や根こそぎ倒れた木々、土砂崩れ被害を受けた住宅などが映っている。ウェリントンのアンドリュー・リトル市長によると、首都では20日、1時間足らずで観測史上最多となる77ミリの降雨量を記録した。
地元当局は20日の時点で、あと1日半は雨が続く見通しだとして、住民に屋内にとどまるよう呼びかけた。ウェリントンの空港では一部の便が欠航となり、複数の学校が休校措置を取った。
豪雨の影響で十数人が避難し、カロリ地区では60歳の男性が行方不明になっていると報告されている。これまでのところ死者は確認されていない。
一連の鉄砲水は、サイクロン「ヴァイアヌ」が北島を襲ってから1週間もたたないうちに発生した。
気候変動によって、世界各地で洪水などを含む極端な気象現象がより頻繁により激しく起きていることが、長年の研究で示されている。
リトル市長は、フェイスブックに動画を投稿し、「荒天が続いている。洪水や土砂崩れが起き、避難が進められている。(中略)洪水は車を押し流すほどの勢いで、多くのマンホールのふたが吹き飛ばされた」と述べた。
キングストン地区の住民の1人は、20日未明に近くの道路が土砂崩れで埋まり、隣人のバイクの後ろに乗って避難しようとしたと、ラジオ・ニュージーランド(RNZ)に話した。
「本当に大変な出来事だ」と、この男性は述べた。「土砂の下敷きになっていたら助からなかっただろう」。
モーニントン地区の住民の1人は、庭が「水浸しで、芝生も何も見えない状態になった」と、RNZに話した。「庭にはものすごい量の水が流れ込んで、まるで川が流れているようだった」。
マーク・ミッチェル危機管理・復興担当相は20日、同日夜に「最悪の天候」に見舞われる見込みだとして、「ウェリントン地域にいる人々は備えておくように」とフェイスブックに投稿。「避難する場合は早めに判断し、情報を常に確認してほしい」とした。
ウェリントン地域の危機管理当局は、不要不急の外出を中止または延期するよう住民に勧告するとともに、低地や洪水の恐れがある地域の住民には、少なくとも今後24時間は友人や家族の家に避難することを検討するよう呼びかけている。
また、避難先を必要とする人のために、ウェリントン地域の人々への住居・食料支援を提供する「ウェリントン・シティ・ミッション」が対応にあたっているとした。





