地雷探知ネズミたたえる世界初の像、カンボジアで除幕

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有名な地雷探知ネズミ「マガワ」をたたえる像の除幕式が、4日の「地雷啓発のための国際デー」に合わせてカンボジアであった。地雷探知ネズミの像がつくられたのは世界で初めてとされる。

アフリカオニネズミのマガワは、2016年からの5年間で地雷などの爆発物を100個以上、カンボジアで嗅ぎ当てた。その英雄的な活躍で、英慈善団体から金メダルを授与された。2022年に8歳で死んだ

マガワの像は、現地の石材で芸術家らによって制作され、「地雷に関する啓発および地雷除去支援のための国際デー」前日の3日、カンボジア・シェムリアップで披露された。

カンボジアでは、地雷が依然として住民を脅かしている。国連によると、同国で地雷や不発弾が残ったままの土地で働いたり生活したりしている人は100万人を超える。

マガワは、ベルギーの慈善団体アポポで訓練され、2016年にカンボジアで地雷探知活動を開始した。

鋭い嗅覚で爆発物に含まれる化学物質を嗅ぎ分け、地雷の存在を人間に知らせた。マガワが知らせた地雷はその後、安全に除去されてきた。

マガワは現役時代、サッカー場20面分の広さに相当する14万1000平方メートル以上の土地から地雷を取り除くのに貢献した。テニスコート1面の広さの土地なら、20分ほどで探知することができた。

2020年には、「人命を救う献身的な職務遂行」が評価され、英慈善団体PDSAの金メダルを授与された。PDSAの80年近い歴史で、ネズミにこのメダルを与えたのは初めてだった。

ほどなくして、老化と「動きの鈍化」を理由に引退。短い余生を送ってから死んだ。

アポポのカンボジア・プログラム・マネージャーのマイケル・レイン氏は3日、マガワの像について、「ここにはまだ成すべき仕事があるということを国際社会に思い出させるものだ」と述べた。

同氏はまた、カンボジアが2030年を目標に地雷のない国になることを目指していると付け加えた。

アポポは1990年代から「HeroRATs(英雄ネズミ)」として知られるネズミの訓練をしてきた。

ネズミは体が小さく、地雷を爆発させるほどの体重がない。そのため、地雷除去の担当として、人よりも安全な選択肢となっている。

アポポが訓練したネズミの「ロニン」は、カンボジア北部プレアヴィヒア州で2021年以降、地雷109個と不発弾15個を発見。マガワがもっていた世界記録を上回り、2025年に新たな世界記録を樹立した

アポポによると、ネズミは、肺に影響を及ぼすことの多い感染症の結核を、従来の顕微鏡を用いた実験室での検査よりもはるかに素早く検知できるという。

ネズミはまた、タンザニアで違法な野生生物の密輸を防止する訓練も施されている。