トランプ氏の署名入り米ドル紙幣発行へ、現職大統領として初 建国250年記念で

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アメリカ財務省は26日、ドナルド・トランプ大統領の署名を印字した米ドル紙幣を発行すると発表した。建国250年を記念したものだという。現職の米大統領の署名が紙幣に入るのは初めて。
トランプ氏の署名は、今後発行される米紙幣に、スコット・ベッセント財務長官の署名と並んで印字されるという。財務省は、建国250年を記念する、前例のない措置だと説明した。
ベッセント財務長官は、「この偉大な国と、ドナルド・J・トランプ大統領の歴史的功績をたたえるうえで、彼の名前が記された米ドル紙幣ほど力強い方法はほかにない」と述べた。米ドル紙幣には伝統的に、財務長官ら財務当局者の署名が印字されてきた。
トランプ政権はこのところ、トランプ氏の名前と、政府のさまざまなプログラムや公共施設を結びつける措置を打ち出しており、今回はその最新の事例だ。
トランプ氏とベッセント氏の署名が入った新たな紙幣はまず、6月に100ドル札の印刷が始まる。その後、ほかの金額の紙幣も順次発行される予定。
現在流通している紙幣には、ジョー・バイデン前大統領の下で財務長官を務めたジャネット・イエレン氏と、財務官のリン・マレルバ氏の署名が印字されている。
財務当局者の署名の印字は、1861年から続いてきた。しかし、トランプ政権の計画により、この慣行は終わりを迎えることとなる。
ベッセント氏は、7月4日の建国250年を前に、トランプ氏の名前が入った紙幣を発行することについて、「この偉大な国」とトランプ大統領の「歴史的功績をたたえる力強い方法」だとしている。
ブランドン・ビーチ財務官は、米通貨は今後も「繁栄や力、そしてアメリカ国民の不動の精神の象徴であり続ける」と約束した。
今年の独立記念日(7月4日)は、のちに州となる13の植民地がイギリスからの独立を正式に宣言してから250年の節目だ。
今回の発表を受け、トランプ氏に長年批判的な、カリフォルニア州のギャヴィン・ニューサム知事(民主党)は、トランプ氏の経済政策の実績を批判するかたちで、ソーシャルメディアに投稿した。
「これでアメリカ国民には、負担が増える食料品やガソリン、家賃、医療費を支払うたびに、その責任を誰に問うべきかがはっきり分かるようになる」
今月初めには、建国250年を記念した、トランプ氏の肖像が刻まれた24金の記念硬貨の発行も、連邦機関である美術委員会により承認されている。
新型コロナウイルスの感染が拡大した、第1次トランプ政権下では、数百万人の米国民にトランプ氏の名前が印字された給付金小切手が送付された。








