モスクワ・コンサートホール襲撃事件、実行犯ら19人に終身刑など言い渡し

手前に、頭部にスカーフをかけ、両手を頬に当てている人がいる。泣きそうな顔をしている。その人の左肩には、隣にいる人の手がかけられている。奥に帽子をかぶった別の人がいる。そのさらに奥にたくさんの献花が見える

画像提供, EPA

画像説明, 襲撃事件があったロシア・モスクワ郊外のコンサートホールの近くで悲しむ人たち
この記事は約 4 分で読めます

2024年にロシアの首都モスクワ郊外のコンサートホールが襲撃され、149人が死亡、500人以上が負傷した事件で、ロシアの軍事裁判所は12日、被告19人に終身刑などの刑を言い渡した。この事件は、ロシアで過去20年間に起きた銃が使われた襲撃で、最も多くの死者を出した。

国営メディアによると、実行犯4人と共犯の11人に終身刑が言い渡された。

実行犯の4人は、全員タジキスタン国籍とされる。共犯者11人は、資金や武器の面で実行犯に協力した罪や、テロ組織とつながりをもった罪で、有罪とされた。

このほか、被告4人が禁錮19~22年の刑を言い渡された。実行犯に車を売却した罪や、実行犯がアパートを借りるのを手伝った罪で有罪とされた。

事件は2024年3月22日夜、モスクワ郊外クラスノゴルスクの「クロクス・シティ・コンサートホール」で起きた。当時、ロックコンサートが催されていて、約6000人がいた。

武装した襲撃犯らが施設に乱入し、無差別に発砲。その後、火を放った。ホールは炎に包まれ、屋根が崩落した。

死者の多くは、銃弾による負傷が原因で死んだ。煙を吸い込んだことで死んだ人もいた。

武装組織イスラム国(IS)系の組織「イスラム国ホラサン州(IS-K)」が犯行声明を出し、証拠として動画を投稿した。

その衝撃的な映像には、コンサートホール内で襲撃犯らが群衆に向けて発砲している場面が映っていた。BBCはこれが実際のものだと確認した。

被告らに殴打の痕

ロシアは、襲撃にはウクライナが関わっていると、証拠を示さずに繰り返し非難している。ウクライナは関与を強く否定している。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナのせいにするのは「極めて簡単に予想できる」ことだと述べている。

被告らが上訴するかは明らかではない。

裁判は非公開で行われた。

被告らの自白については、強要された可能性もある。被告らが2年前に初めて裁判所に姿を現した際、顔面などに殴打された痕がはっきり残っていた。被告の1人は車いすで法廷に運ばれてきた。